令和8年5月13日
校長 早坂 和重
みなさん、おはようございます。この時季はブルーベリー学年さんの3階廊下から眺める月山がとても美しいです。また、この前まで、千歳山の新緑もとてもきれいでした。これは小学校4年生くらいの時に月山で絵を描いていた画家の人から教えてもらったのですが、芽吹いたばかりの新緑は木の種類によって白っぽい緑、黄色っぽい緑いろいろな色があるそうです。目を細めてみると色の違いがよくわかるそうです。同じ緑でもいろいろちがいあるから美しいのではないかと思います。
さて、5月になりました。附属小学校では、「『自分もまわりも』しあわせになる」ことを皆で目指していますので、今日はそのことについてお話しします。
お話の題は、変な日本語ですが「廊下でしあわせになる」です。言い方を変えると廊下でどのようにすると「『自分もまわりも』もっとしあわせになる」のかということです。
改めて廊下を見てみると、廊下は、けっこうは広くて長くて真っ直ぐです。広くて長くて真っ直ぐなところではどんな気分になるでしょうか。なぜか自然とスピードを出したくなるのですね。なぜそうなのかは不思議ですが。
では、廊下をスピードを上げて走るとどうなるか。私は、実際、ここ1か月くらい廊下を走っていた人を止めて聞いて調べてみました。
「廊下を走るとどうなりますか。」
と。だいたいの答えは、
「はい、廊下を走っていると転んだり、ぶつかったりして、けがをします。」
でした。けがをしたら、自分もまわりもあまりしあわせではありませんね。そこで、けがをしたらしあわせにならないとわかっているのに、そのわかっているはずの本人が走っていることが不思議で、さらにこう聞きました。
「でも今君は走ってきたのに転んでもいないし、だれもけがしていないよ。走るとけがをするというのは本当ですか。」
そう聞きかえすと、だいたいだまってしまいました。では、先ほどのようなことをなぜ答えたのでしょうか。とても不思議です。でも、何となくわかる気もします。たぶん、そのように言えば、先生や大人に、
「そうだね。ここからは歩いていこうね。」
と言ってもらえるとわかっていて…(大人の姿が見えなくなるとまた平気で走っているような)という感じがします。
このようなことから「廊下を走るとけがをする。だから走らない。」ということは、うそとまでは言えないけれども、あまり本当っぽいとは言えないという結論に至ります。学校教育目標にある「本質を見極める」ということにはほど遠い感じです。
別のもので「廊下」について調べてみました。「附小の子ども」です。この6ページ、3の(1)には次のように書いてあります。「廊下や階段は走りません。」ただそのわけは書いてありません。本当のわけは何なのでしょうか。本当というとつい答えが一つと考えがちですが、もしかしたら、本当のわけというのは一つではなく、いっぱいあるかもしれません。人によってちがうかもしれません。お花畑のようにいろんな色があるのも素敵かもしれません。ぜひいろいろお話をしてみてはどうでしょうか。