国語科

自らの言語生活を豊かにしていく子ども

 わたしたちは、言葉で自己を表現したり他者と関わったりしている。言葉は、単なる伝達の道具ではなく、自己と対象をつなぐものである。だからこそ、言葉による見方・考え方を働かせ、言葉がもつよさを認識するとともに、言語感覚を磨いていくことが大切である。また、このことは、自らの言葉を見つめ、言語生活をよりよくしようと働きかけていくことにつながると考える。
 こうしたことから、国語科の授業を通して、自ら問題解決を進める子どもが育つ学びとは、言葉で認識や思考を深めたり、他者との豊かな関係を築いたりすること、つまり、言語生活を豊かなものにしていくことであると考える。そこで本校の国語科では、目指す子どもの姿を以下のように設定する。

社会科

社会の一員としての自分を高めていく子ども

 わたしたちは、めまぐるしく変化し、多様な価値観が存在する社会の中で、様々な問題について自分なりの判断を繰り返しながら生活をしている。その中で、広い視野に立ち、よりよい社会の形成者として主体的に問題解決することが求められる。主体的に問題解決していくための素地は、社会的な見方・考え方を働かせて社会的事象を捉え、その意味や価値を考えることで養われるものである。社会的事象の意味や価値を考えることは、自分と社会的事象とのつながりを太くする。それは、望ましい社会生活を自ら求めようとしていくことにつながると考える。
 こうしたことから、社会科の学習を通して、子どもが自ら問題解決を進めるときには、自分と社会とのつながりを捉え、概念を働かせながら問いを解決し、社会的事象に対する捉え方を再構成することで、社会の一員としての自分の高まりを実感できるようになると考える。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。

算数科

数理を創造し続ける子ども

 わたしたちは、数量・図形・記号などに囲まれながら生活している。これらは、わたしたちの生活の豊さに大きく寄与している。この豊かさの背景にある数学は、真理を追究するために、たとえ基礎的な部分であっても慎重に吟味し、その基礎をもとに、多面的にしかも、丁寧に推論を重ねて発展してきた学問である。基礎を大切にしつつ、さらに深く真理を追究しようという姿勢をもちながら数量・図形・記号を用い、論理を創りあげてきた。そのよりよいものを創りだそうとする姿勢や、真理を追究しようとする姿勢は、現代においても受け継がれている。たとえば、数学的な考えは、自然科学や社会科学、人文科学などの様々な分野においても取り入れられている。また、社会生活においても、数学を根拠にしながら事象を説明することが求められている。
 こうしたことから、算数科の学びを通して、子どもが問題解決を進めるときには、事象を多面的・大局的に見つめ、一般化・統合化し、本質を見極めて数理を創造した上で、次の問題を見出し、その解決へと向かうことを繰り返すことを大切にしたいと考える。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。

理科

自然の中にくらす自分をたしかにしていく子ども

 わたしたちは、自然の営みの中でくらしている存在である。子どもは、自然との関わりの中で問いをもち、解き明かすことできまりや仕組みを見いだしていく。このことから、自然と自分とがつながっていくことになり、身の回りのいたるところに自然のきまりや仕組みがあることを捉えていく。そして、自分のとらえが更新されていくことによろこびを感じ、理科を学ぶよさを実感していくことになる。その過程を経て、自然の中に存在している自分のことを俯瞰して見ることができるようになり、自分の立ち位置がたしかになる。
 こうしたことから、子どもが理科の授業を通して自ら問題解決を進める時には、本質に向かうための節となるところで立ち止まり、科学的に解決し、とらえの更新をしていると考えている。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。

生活科

身近な対象との関わりを深め、自立し生活を豊かにする子ども

 わたしたちは、身近な人々、社会及び自然などの対象と関わることを通して、思いや願いをもち、その実現に向けて主体的に活動している。生活科は、子どもが思いや願いを実現する過程において、対象の特徴やよさに気付く、対象と関わる自分自身についても考える時間である。また、活動や体験をするたのしさや、思いや願いを実現できたという満足感や成就感を実感する時間である。この積み重ねが、子どもが自立し、自分の生活を豊かにすることにつながると考えている。
 こうしたことから、生活科の学習を通して、子どもが自ら問題解決を進めるときには、対象を自分との関わりを通して見つめ、思いや願いを実現しながら、対象の捉えを更新し、その捉えを生かし、よりよい生活を創造していると考えている。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。

音楽科

音楽の世界を豊かにし、生活を潤いのあるものにしていく子ども

 わたしたちは、“聴く”という行為をもとにしながら、音や音楽のよさや美しさを感じ取って鑑賞したり、自分の内面から湧き上がってくる思いを音や音楽で表現したりしている。そうして、わたしたちは、自分自身の音楽の世界を豊かにしている。また、様々な思いや意図をもって、音や音楽で伝え合うことによって、より豊かに相手の思いを感じたり、共感し合ったりすることができるものと考える。そして、音楽を通じて、よりたくさんの人とつながり合う一体感を得ることができるものと考える。
 こうしたことから、音楽科の学習を通して、子どもが自ら問題解決を進める時には、思いや願いを膨らませながら、聴き取りと感じ取りを往還させて繰り返し音や音楽と関わることで、音や音楽を自分のイメージや感情、生活や文化などと関連付けたり、人とつながり合う一体感を得たりしていると考える。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。

図画工作科

つくり、味わいながら、自らのものの見方や感じ方・考え方を豊かにする子ども

 わたしたちは、日常的に自然物や人工物、環境にかかわり、形のおもしろさや色彩の豊かさ、素材感や場の雰囲気などを五感で感じ取っている。そのような中で子どもたちは、素材を別のものに見立てたり環境に働きかけたりしてその変化を楽しみ、能動的に対象にかかわっていく。それらのかかわりは、形や色に表そうとする表現意欲と結び付くことで、自分の思いや願いを表すことのできる表現活動となる。さらに子どもたちは、表現活動を行いながら、納得のいく表現を求めて試行錯誤をくり返し、他者とのかかわりの中で多様な価値に気付き、生活をさらに楽しく豊かなものにしようとする心情を育んでいくのである。
 こうしたことから、図画工作科の学習を通して、子どもが自ら問題解決を進めるときには、つくり、つくりかえるをくり返しながら、形や色などに意味付けをしたり、つくりだすよろこびを味わっていたりすると考える。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。

家庭科

家庭生活を見つめ直し、よりよい生活をつくろうとする子ども

 わたしたちは、より健康・安全で快適な生活を求め、家庭生活を基盤に自らの生活を営んでいる。家庭生活において子どもたちは、家族と関わりながら、生活を営むためにできる仕事を増やしたり、それらに取り組んだりしている。そのような子どもたちが、自分の家族や家庭生活に応じてできることを考え、実践することで、家族の一員として役割を担うことのよろこびや大切さを感じたり、周りの人々に支えられて生活・成長している自分を自覚したりすることとなるだろう。そうすることで、より豊かな生活を送るためのさらなる実践や工夫へとつなげていくことができると考える。
 こうしたことから、子どもが家庭科の学習を通して、自ら問題解決を進める時には、自分の家族や家庭生活の営みに目を向け、それらに対する自らの関わりを振り返りながら、主体的に行動したり家族や周りの人々と協力したりして、よりよい生活をつくっていこうとすることであると考える。そこで、家庭科における目指す子どもの姿を次のように設定した。

体育科

多様な運動への関わり方を大切にしながら、学びの価値を見つけられる子ども

 体育科では、子どもが運動に親しみながら、課題解決へ向けた学習過程を通して、心身の健康の保持増進と豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力の育成を目指している。子どもたちはある運動に出合った時、「難しそうだな。」「できるようになりたいな。」「やりたくないな。」と様々な思いをもつ。その思いをもって運動に取り組む中で、「こういう作戦なら点数がとれそうだな。」「この技もできるようになりたいな。」「○○さんにほめられてうれしいな。」という気付きや願いが生まれてくる。その気付きや願いをもとに、「この技ができるようになるには、どんな練習をしたらいいのだろうか。」「友達にどんなアドバイスをしようかな」などの「問い」をもつ。その「問い」をもとに、自分で試行錯誤を繰り返したり、友達と協力したりすることで、自分なりの学び方で問いを解決しながら、新たな「問い」を見つけていく。さらに自分や友達の学びを振り返ったり、共有したりすることを通して、「見る」「支える」「知る」などの多様に運動へ関わることのたのしさに気付いていく。このような学びを積み重ねることで、運動するよろこびやたのしさを味わい、心身の健康の保持増進と豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力が育成されると考える。
 こうしたことから、子どもが自ら問題解決を子どもが体育科の授業を通して目指す子どもの姿を以下のように設定した。

道徳科

道徳的価値観を豊かにして自己を見つめ、よりよく生きようとする子ども

 わたしたちは、人・社会・自然など様々な対象と関わってくらしている。それだけに、人格の基盤をなす「道徳性」が育むことが、豊かなくらしをつくっていくことにつながると考える。道徳性とは、道徳的判断力、心情、実践意欲と態度といった資質・能力である。わたしたちは、それらを「人としてよりよく生きようとする力」と捉えている。人は誰もが、昨日よりも今日、今日よりも明日をよりよく生きたいと願っている。しかし、現実は、困難や障害に出合って悩んだり、迷ったりすることがある。このような状況においても、自らの道徳的価値観に従い、人としてどう生きたらよいかを主体的に考え、よりよい自己の在り方を求め続けていくことが大切だと考える。このような道徳性を育むためには、自他を見つめ、生きる上で大切なことは何かを考え、そのよさを感じ取ったり、それを具現化しようとする意志をもったりすることが求められる。
 こうしたことから、道徳科の学習を通して、子どもが自ら問題解決を進めるときには、道徳的価値に照らして自己を見つめ、物事を多角的・多面的に捉えながら、自己の生き方について考えを深めていくと考える。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。

外国語活動・外国語科

外国語を通じて、自ら関わりながら相手や他者とつながろうとする子ども

 わたしたちは、互いに考えや気持ちを伝達し合いながら、様々な人たちと関わり合ってくらしている。人と人とがよりよい関係を築くためには、主体的に関わることが大切である。そのためには、コミュニケーションの目的や場面、状況等に応じて、話す内容や伝え方を考えたり、相手が何を伝えたいのかを推測しながら聞いたりする必要がある。また、相手の背景にある文化や生活習慣、趣味嗜好にも配慮しながら互いに考えや気持ちを伝え合うことも大切である。そうすることで、自分の世界が広がり、相手とつながるよろこびを感じることができると考える。
 こうしたことから、外国語活動・外国語科の授業において、自ら問題解決を進める子どもの姿として、以下のように設定した。

学年・学級タイム

思いの実現に向かう中で、物事の本質を見いだしていく子ども

 学年・学級タイムは、子どもが日常生活や社会に目を向け、その時に生じた疑問や関心、見付けた問題などをきっかけに膨らんだ思いを原動力にして探究的に学びを深めることができる時間である。そして、自分自身の歩みを俯瞰して見つめ、物事の本質を見いだしていく経験を積み重ねることができる時間である。このことが、日常生活や社会の見方を広げ、そこで生きる自分について考え、ともに生きる人と幸せなくらしをつくっていくことにつながると考える。
 このようなことから、自ら問題解決を進める姿とは、解決したいという思いをもち、その実現に向け主体的に活動を進めるとともに、俯瞰して対象を捉えることで大切なことは何かを見いだしながら物事の本質に迫っていく姿であると考える。そこで、子どもが学年・学級タイムの学習を通して、目指す子どもの姿を以下のように設定した。す子どもの姿を以下のように設定する。

みのりワールド

くらしの中から課題を見いだし、
仲間とともに自分のよさを発揮しながらよりよいくらしをつくる子ども

 子どもたちはくらしの中の様々な場面で思いや願いを膨らませる。それらは、教科の枠に閉じるものばかりではない。子どもにとっては、学校でのくらし全体が学びの場である。こうしたくらしの中で膨らんだ思いや願いを実現する中で、様々な課題に出合う。それらの課題を解決していくために、仲間と協働したり、これまで育まれてきた自分たちの力を発揮したりする。仲間と協働する中で、時には価値観の違いに触れながら、よりよい人間関係の築き方を学んでいく。また、自分たちの力を発揮する中で、各教科等で育まれた力がよりよいくらしをつくる汎用性の高いものへと磨かれていく。これらのことが、自分のくらしを今よりもよいものにしていくことにつながると考える。
 こうしたことから、特別活動において、子どもが自ら問題解決を進める際には、はじめに思いや願い、課題を明らかにし、それらの解決に向けた道筋を思い描くことが肝要である。その上で、解決に向けて他者と協働したり、自己ができることを考えたりしながら、実践し続けることを通して、集団としての高まりを実感できるようにしていきたい。そこで、目指す子どもの姿を以下のように設定した。